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女性技術者日記
Diary

擁壁のコンクリート打設

さて、いよいよ擁壁のコンクリート打設です!!


今回も、コンクリート打設前はもちろん性能試験をします!
コンクリートの試験は1回やって終わりではなく、打設前ごとに毎回しっかり確認するんですよ!
検査に合格したコンクリートを使用して打設作業に入りました!
今日もアームがぐい~んと伸びる伸びる。
気温は高い日が続いていますが、お天気にも恵まれて打設日和です。





パネルが倒れない原理とは

補強土壁にもいくつかの種類がありますが、、今回はテールアルメ工法にて施工していきます。
盛土内に鋼材を入れて土を補強して、垂直盛土をつくっていきます。
使用する材料は、スキンとストリップの2つです。
ストリップの摩擦抵抗によって、盛土を保たせる仕組みです。これだけの部材でパネルが倒れないとは、原理が分かっていても不思議です。


基礎上にスキンを設置していきます。
補強材のストリップは、スキンと垂直に取り付けて、凹凸が起きないように水平に設置。
スキン組立⇒ストリップ敷設⇒土の巻出し⇒敷均し⇒締固め・・・この流れを何層にも分けて繰り返します。





スペーサーの種類

鉄筋組立をする時には、スペーサーと呼ばれる部材を設置します。
一言にスペーサーと言っても材質も形もさまざま!
今回の現場では、コンクリート製のスペーサーブロックを使用しています。
写真左写真1枚目の底盤スペーサーは、四角い立方体の型で床に置いて使います。
写真右写真2枚目のスペーサーは壁用で、ワンタッチで鉄筋に装着できるタイプです。

スペーサーを正しく配置・使用することで、適切なかぶり厚(コンクリート表面から鉄筋までの最短距離)を確保し、
鉄筋を腐食を防ぎ、構造物の耐久性を維持することができます。
見た目は地味ですが、鉄筋コンクリート構造物を作る上で欠かせないものの一つです。






擁壁工がスタートしました

遮水シートを敷設した次は、調整コンクリートの打設です。
「コンクリートに種類があるの??」と思う方もいるかもしれませんね!
この調整コンクリートは、基礎や構造物の設計との誤差を調整したり、型枠や鉄筋を正確に設置するための平らな土台をつくるために打設されます。
所定の高さや勾配を整えるための「調整役」なんです!


そんな調整役の準備が出来たら、擁壁設置のための鉄筋を組み立てていきます。
鉄筋コンクリートは、鉄筋の配置(配筋)がしっかりしていないと十分な強度が出ません。
そのため、鉄筋を組立てたあとは、コンクリート打設前に必ず配筋確認を行います。
鉄筋位置・間隔・本数、そしてスペーサーの配置状況などが、計画通りに施工されているかをチェックします。
確認を終え、鉄筋組立が完了しました!





地上での作業の様子

久しぶりに地上からお届けします!
地盤改良工の着手に向けて、まずは機械のキャリブレーションを行いました。
そして、地盤改良工事でとても重要となる「スラリー比重管理」のための比重測定も実施しました。
事前準備は整いましたので、ここから本格的に地盤改良工事がスタートします!


以前から作業していたガードレールも全て設置が完了しました!
これで現場打ちの水路施工も無事に完了です!





天端シート敷設

エアミルクの打設が完了しました!
今まで頑張ってくれたプラント、発電機、セメントサイロもお役御免。全て現場から搬出しました。
そして天端には、水の侵入を防ぐための遮水シートを敷設しています。
シート同士は繋目からの水などの侵入を防ぐため、今回は140㎜の幅で重ね合わせていきます。
端部の処理もきちんと行い、隙間なくシートを敷設していきます。


天気の良さ(良すぎる位の天気)にも助けられ、シートの敷設が完了しました。
端部も熱密着してあるので、見た目にもきれいな仕上がりになりました!





途中経過です!

エアミルクの打設、ついに14層目まできました!
パネルの中に居ると錯覚しますが、実はけっこう高さがあります。
安全には十分に気を付けて、声を掛け合いながら慎重に作業を進めていますよ!
13層までは全面に打設していましたが、14層目からは既設構造物に合わせて段差をつけるため、型枠を使っています。
ここからまた風景が一気に変わります!お楽しみに!






起工測量とは?

工事着手前にまずやるのが「地形測量」です。
現場の「地面のカタチ」を調べる作業のことを言います。
昔ながらの測量は、トータルステーションという機械を使って、作業員がひとつひとつポイントを測っていました。
広い現場だと、それはもう時間も手間もかかる大仕事...。
でも今は、「3次元起工測量」という便利な技術があります!
ドローンやレーザーを使って、一度にたくさんの地形データを取ることができるんです。
そのおかげで、測量のスピードはびっくりするほど速くなりました!
工事の効率がグッとアップする、まさに現場の強い味方です💪





記事更新について

各所調整があり記事の更新ができておりませんでしたが、更新を開始いたします。
いままでの工事内容の記事もUPしていきますので、ぜひご覧ください。

契約工期は令和7年8月末まで延長予定です。

今後ともよろしくお願いいたします。





必殺技でガードレール設置完了

完成した水路の天端に、ガードレールを設置していきます。
実は地面に埋まっている部分は黒色なんですよ!そして意外と長い!
エアーストライカーを使ってガードレールを建込み、隙間にはモルタルをしっかり詰めて固定します。
その後は発注者立会いで、ガードレールの根入れ長測定をしました。
使用したのは非破壊検査技術です。超音波で地中にどのくらい埋まっているかを測定しています。


測定結果は無事に合格でした。最後に「ビーム」という梁を取り付けて設置は完了です。
ところで、ガードレールの一番端のビームを何というかご存じですか?
正解は「袖ビーム(そでびーむ)!!」です。必殺技みたいでしょ?





水より軽い盛土 エアミルク

エアミルクの打設が天候にも恵まれて順調に進んでいます!
エアミルクの層の間には金網を設置してその上に次の層を打設・・・という作業を繰り返しています。


コンクリート打設のように空気を抜く作業が不要と敷均しの作業が不要で、少人数での施工が可能です!
ただし、一度に多く流し込むと気泡が抜けてしまう恐れがあるので、1回あたり50~60cmずつを流し込みます。
固まると軽石みたいになり、水よりも軽くなるので土圧の軽減効果もあります!
余談ですが、セメントを運搬している車両のナンバーが「7777」。
天気に恵まれているのは、この車両のおかげ・・?かも・・・しれません。





準備が進んでいます!

セメントミルク打設場所でも準備が進んでいます!
基礎の時に設置したカラーリップ溝形鋼(赤茶色の鋼材)を延長させて、パネル(保護壁)を設置するための金具を固定していきます。
その金具とパネル部の金具をつないで固定します。
壁面材(保護壁)は、中の軽量盛土(FCB)の風化防止を目的とするとともに、打設時の型枠として機能します。
パネルは積むだけでは隙間が空いているので、シーリング材を塗布してFCBが漏れないよう施工していきます。
2枚目写真の奥に見えるのが、発泡スチロールで、既設の橋台と干渉する部分になるため、緩衝材として設置してあります。


エアミルクの打設前には供試体を採取して品質を確認します。
空気量、比重、塩分の含有量などを測定し、品質に問題がないかを確認します。
流量計チェックOK!品質チェックOK!いよいよ打設開始です!





流量計のキャリブレーション

この現場は、軽量盛土工法という方法で施工をします。
従来の重たい土の代わりに、比重の小さい材料(軽量材)を使って盛土をする工法です。
今回はその軽量材としてエアミルクという材料を使います。
セメント+水+気泡剤でできていて、名前の通り「泡入りのミルクのようにふわっとした流動材」なんです。
見た目はコンクリートのようですが、触るとホントにホイップクリームみたいなんです!!


エアミルクは現場で練って作るので、専用の現場練りプラントを設置して作業を進めています。
軽量盛土は「水分管理」がとっても重要です!!
水が多すぎても少なすぎても流動性や強度に影響します。
プラント及び流動計のキャリブレーションを実施することが、機器の施工能力の信頼性につながります。





防水シート敷設

基礎コンクリートの打設が完了しました。
型枠を外して完成した姿のお披露目です。


続いては不織布と防水シートの敷設です。
盛土背面からの浸透水を軽量盛土(FCB)内に進入させないために設置します。





土の中の水分量

盛土の品質管理では、土の含水比管理がとても重要になります。
含水比を測定する方法はいくつかありますが、従来の方法では手間と時間がとてもかかっていました。
今回は45秒で含水比を測定できる、簡易型水分計を使います!
穴あけ不要、事前準備不要、置いてボタンを押すだけです。
コーヒーを飲む時間すら与えて貰えません。
空気を吸う時間ならありそうなので、深呼吸をして測定が終わるのを待ちたいと思います。






基礎コンクリート打設

赤い部材が見えますか?
軽量盛土のパネルを止めるための支柱として、リップ溝形鋼を埋め込みます。
盛土法面に一体何ができるのか、現段階では想像できないですね... 記事更新をお楽しみに


型枠を組んだところに基礎コンクリートを打設していきます。
基礎コン打設が完了したら、軽量盛土工の作業が本格的にスタートです!!





本番の盛土施工がスタート!

3次元設計データを基にICT建機を制御し、高精度な施工が可能になりました。
1層あたりの厚さは200㎜に設定済み。あとはICT建機にお任せです!
オペレーター席にある画面には、施工進捗・転圧回数・土の締固め状況などがリアルタイムで分かります。
従来の手作業や紙ベースで行っていた品質管理に比べて、省力化・コスト削減・品質向上・安全性向上の期待大です!!






試験盛土の様子

今回の現場ではICTで盛土を施工をします。
本番の施工の前に試験盛土をして、何回転圧したら土が締め固まるか(土の密度)を確認していきます。
盛土は、ただただ土を盛ってるだけではありませんよ!!
品質の良い盛土工事をするためには欠かせない試験盛土。発注者立会のもと、試験を進めています。
2枚目の写真は盛土材を敷き均した後と締固め機械で転圧した後で、盛土が「どれだけ沈下しているか」を確認しているところです。


出締固め機械による転圧で、『盛土の沈下が収束』するのは何回転圧した時か
締固め度(現場密度)が品質規格値の『最大乾燥密度の90%以上』(路体)を確保できるか
試験をしっかりクリアして本施工に備えます!!





ブロックの裏側

平ブロックを設置するため、基礎ブロックを現場でコンクリート打設をしてから法面整形です。
そして裏込め材を投入します! この裏込め材は透水性の良い砕石や砂利を使います。
ブロック背面の水抜きを良くすることで、ブロックにかかる土圧(水圧)を減らす役目をしてくれます!


裏込め材の施工が終われば、吸出し防止材を設置してブロックを設置していきます。
このシートは、土砂の浸入を防いで土が流れ出るのを防いでくれたり、隙間からの水により基礎等が削られるのを防ぎます。
ブロック裏の構造は施工中でしか見られませんが、この構造が構造物の安定に大きく関わっていることがよく分かりますね。






見えなくなっても頼れる存在

重力式擁壁が完成しました!
ここは見えなくなってしまう不可視部分。埋め戻す前に出来形測定をすみずみまで行います。


出来形測定は合格しましたので、直ぐに埋戻し作業です。
あっという間に見えなくなってしまいました。
直接は見えなくても、これからの活躍に期待です!!





ボックスカルバート設置

測量が終わり、ボックスカルバートの設置に向けての作業を進めていきます。
まずは埋設物を傷つけないよう、管理者立会のもと試掘をしました。
ガス・電力・電気通信・上下水道などの地下埋設物を破損させてしまうと、
地域住民の日常生活だけでなく、社会全般に大きな影響を与えてしまいます。
特に細心の注意を払って施工を行いました!!


ドキドキの試掘も終わり、カルバートの設置をしました。
こちらの作業は慣れたもんです。あっと今に設置完了しました!






土木現場のリアル

写真に写っているのは「杭ナビ」という杭打ちや墨出しに特化した測量機です。
従来の方法では手間も人も沢山必要でしたが、
杭ナビの大きな特徴は、「1人で作業が出来て誰でも使いやすい」ということなんです!
黄色い器械本体、作業員が持っているポール、操作端末(携帯)があれば1人で仕事ができます。


計測した値も、今まではメモ帳に手書きをしていました。
手書きだと間違いもありましたが、杭ナビはスマホ端末に登録できるので間違いもありません!
操作も簡単で若手もベテランも関係なく計測ができるので作業効率UP!人も要らないのでコスト削減!
現場ももっとDX技術が普及して現場の負担が少なくなるといいですね。





地盤の支持力を確認しています

「スウェーデン式サウンディング試験」これは地盤の強さ(支持力度の強さ)を調べる簡易調査です。
ボーリング調査に比べて調査時間も短くて、小規模構造物の調査には持ってこいです!
スクリューを先端に取り付けたロッドと呼ばれる鉄の棒に重りを載せ、回転させながら貫入させます。
ロッドがスムーズに沈んだ場合は地盤が弱い、沈みにくかった場合は地盤が固いという判断をします。
強度のバラツキを見るには複数ポイントの調査をする必要があるので、
短時間で沢山のポイントを測れるこの方法で試験もサクサク進みました。






予告看板設置

現場ホームページに「施工の位置」を地図掲載してお知らせしております。
潮1函渠で行う水路接続工事のために、通行止めとなるので予告看板を設置しました。
地域の皆様が使用する道路なので、事前にお知らせをさせて頂きました。
予定は約2ヶ月間通行止めとなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をお願い致します!





排水フリューム

昨年から複数の場所で水路改修を行っていました。
高速道路の新設に伴う、田んぼ水路の整備です。
今回は主に農業用排水路で使用される「排水フリューム」と呼ばれる、U字型排水溝の脇に集水孔が空いているものを使用します。
現場の状況に合わせて、追加で排水管接続部分をつくりました。(1枚目写真)

この水路改修作業は農業の閑散期の今しか出来ない作業でした。
天候にも恵まれ、作業を順調に進める事ができて一安心です!






現場の防犯対策

近年、とても残念なことですが建設資材の盗難が増えています。
私たちもお金をかけて購入しているので、見過ごすわけにはいきません。
工事用車両が通るために敷く鉄板には、鉄板同士を連結させておく部品を溶接しました。
そして資材置き場には移動・折りたたみが出来る優秀な警備員、折警を配置。
特に人が不在になる年末年始にかけても防犯カメラを設置するなど、警備体制は万全にしてあります!
防犯カメラは複数に設置していますが、ここで全てご紹介はしません!
現場事務所以外はナイショです。





枯草でも大変な除草作業

夏場の暑い除草作業は体に堪えますが、今の時期の除草作業も違う意味で大変です。
天気の良い日が続いているので寒さで体に堪えることはありませんが、枯れている草木はカサが多いんです。。。
少し刈っただけでももうブルーシートがいっぱいになります。
草刈り機を持ってとにかく草を刈り続けます。刈っては収集、刈っては収集を繰り返します。
除草完了!施工をする準備が整いました。






現場事務所など設置完了!

皆様こんにちは。
「R6東関道延方地区改良工事」がスタートしました!
まだ本格的な工事は始まっていませんが、事前にやらなければならない事や確認しなければならない事が盛り沢山なんです。
さっそくですが、現場事務所、快適トイレ、工事看板を設置しました。
今回の現場事務所は、吉川庭園様の敷地内をお借りしております!
1枚目の写真、手前の緑色が現場事務所で、事務所の奥にある白いのが快適トイレです。
男女別になっていて、中もとても広くて使い易いトイレになっています!
たかがトイレですが、されどトイレです。清潔に快適に使用できるかどうかは私がとてもこだわっているポイントです!

そしてすでに去年から現場では作業が始まっており、重機の出入りもあります。
そこで、地域の皆様に何を行っているかが分かるように工事看板を設置しました!
地域住民の皆様、ご迷惑やご不便をおかけすることもあるかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。